バイクは水だけで洗車してもよい?正しい洗車方法を紹介
バイクの洗車は美観を保ち、車体を長持ちさせるために重要な作業です。
しかし、「水だけで洗車しても大丈夫なのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、バイクを水だけで洗車することの可否について解説し、正しい洗車方法を紹介します。
さらに、洗車時の注意点やおすすめの洗車頻度についても詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
バイクを水だけで洗車しても良いのか?
結論から言うと、バイクを水だけで洗車するのはあまり望ましくありません。
虫や花粉、黄砂などの汚れは、水洗いだけでは完全に落とすのが難しいのです。
これらの汚れは車体にこびりつき、水だけでは十分に洗浄できません。
また、洗剤を使わないと摩擦を軽減できないため、スポンジやクロスでこする際に車体を傷つけてしまうリスクが高まります。
洗剤を使うことで、汚れを効果的に浮かせて落とし、摩擦も軽減されるため、車体に優しい洗車が可能です。
特にバイク専用の中性洗剤を使うと、汚れを落としやすく、車体の塗装やパーツを傷つけることなく洗車できるでしょう。
バイクを美しく保つためにも、適切な洗剤を使用して洗車するようにしましょう。
バイクの正しい洗車方法
バイクの正しい洗車方法について、わからない方も多いでしょう。
ここでは、防水処理から仕上げまでの全ての工程を、詳しく解説します。
【仕上げの工程】
- 防水処理を行う
- 車体に水をかける
- スポンジに洗剤をつけて洗う
- 細かい部分をブラシで洗う
- 頑固な汚れをパーツクリーナーで落とす
- 洗剤を流す
- 水気をとる
- 仕上げにワックスを塗り、オイルを注入する
各工程のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
工程①防水処理を行う
まず、洗車前にバイクの浸水を防ぐための準備をします。
鍵穴やハンドル周りのスイッチボックス、マフラー出口など、水が入ると問題が発生する部分をマスキングテープや養生テープで保護しましょう。
バイクは基本的に雨に耐えられるように設計されていますが、特に鍵穴に水が入ると内部が錆びてしまい、キーが回らなくなる可能性があります。
予防として、重要な部分は塞いでおくことをおすすめします。
工程②車体に水をかける
次に、バイク全体に水をかけて大きな汚れや砂を洗い流します。
水をかける際は、上から下へ、前から後ろへと優しく流すように心がけてください。
バイクは構造上、下からや後ろからの水の流れには弱いため、注意が必要。
また、走行直後の熱くなったエンジンやマフラーに水をかけると、シミや汚れの原因になるので、冷えてから洗車を始めるようにしましょう。
工程③スポンジに洗剤をつけて洗う
洗車用の中性洗剤を使用し、スポンジに適量をつけて車体を洗います。
台所用洗剤などは使用しないでください。
まずはバケツに水を入れ、洗剤を溶かして泡立てます。
その泡をスポンジにつけて、バイク全体に優しく塗り広げていきます。
高い部分から順に洗い始め、ガソリンタンク、カウル、ヘッドライトなどの順番で進めてください。
しっかりと泡立てた洗剤を使うことで、汚れが浮かび上がり、スポンジと車体の間にクッションが作れるため傷が付きにくくなります。
工程④細かい部分をブラシで洗う
エンジンや足回りの手の届きにくい部分は、専用のブラシや軍手を使って洗浄します。
軍手を手にはめ、洗剤を直接つけてこすり洗いをすると、細かい汚れも効果的に落とせるでしょう。
また、ブラシは歯ブラシや各種サイズのブラシを使うことで、細かい部分の汚れもきれいに取り除けます。
ブラシを使うことで、スポンジでは届かない箇所もきれいに洗浄できるのです。
工程⑤頑固な汚れをパーツクリーナーで落とす
頑固な汚れや錆びには、専用のパーツクリーナーや洗剤を使用します。
これらの製品は、通常の洗剤では落としにくい汚れを、強力に除去できます。
特に足回りやホイール部分は汚れが溜まりやすいので、専用洗剤を使ってしっかり洗浄しましょう。
パーツクリーナーを使用する際は、製品の指示に従い、用法・容量を守りながら使用してください。
工程⑥洗剤を流す
洗剤での洗浄が終わったら、車体の上部から下部に向けて水で洗い流します。
洗剤が残るとシミの原因になるため、しっかりと流しましょう。
上から下に向かって水をかけることで、洗い流した汚れが再び車体に付着するのを防げるでしょう。
ムラなく丁寧に洗い流すことがポイントです。
工程⑦水気をとる
洗車後は、きれいなウエス(汚れをふき取る布)を使って車体の水気をしっかりと拭き取ります。
水滴が残っていると、錆びや汚れの原因になるため、徹底的に水分を取り除きましょう。
特に細かい部分や隙間に残った水分も忘れずに拭き取るのが重要です。
マイクロファイバークロスなど吸水性の高い素材を使うと、効率よく拭き上げられるでしょう。
工程⑧仕上げにワックスを塗り、オイルを注入する
車体が乾燥したら、次に艶出しワックスを塗ります。
ワックスを使用することで、車体に美しい艶が出るだけでなく、塗装を保護し、撥水効果や汚れ防止効果も得られます。
ワックスを均一に塗り広げ、柔らかいクロスで磨き上げましょう。
また、チェーン洗浄後は、失われた潤滑油を補充するためにチェーンオイルを注油します。
これにより、チェーンの錆びや摩耗を防ぎ、スムーズな走行を維持できるでしょう。
チェーンオイルを全体に均等に行き渡らせるよう注油し、余分なオイルはウエスで軽く拭き取っておきましょう。
【関連記事】バイクの正しい洗車方法|必要な道具と洗車時に注意したいポイント
バイクを洗車する際の注意点
バイクを洗車するときの注意点は、以下3点を確認してください。
【洗車の注意点】
- 高圧洗浄機は使わない
- バイク専用の中性洗剤を使用する
- 用品は多く準備する
順番に解説していきます。
注意点①高圧洗浄機は使わない
バイクを洗車するときは、高圧洗浄機の使用を避けましょう。
高圧の水流は、バイクの精密なパーツや電気系統にダメージを与える可能性があります。
特に、シール部分やベアリングに水が侵入すると、錆びや劣化の原因となり、バイクの寿命を縮めることに。
手洗いを基本とし、柔らかいスポンジや布を使って優しく洗うのを心がけましょう。
注意点②バイク専用の中性洗剤を使用する
バイクを洗うときは、必ずバイク専用の中性洗剤を使用してください。
台所洗剤や他の家庭用洗剤は、成分が強すぎてバイクの塗装やメタルパーツを傷つける恐れがあります。
専用の洗剤は、バイクの表面を傷めずに汚れを落とすよう調整されており、安全に使用できます。
頑固な汚れに対しては、弱アルカリ性の洗剤を使うと効果的ですが、アルカリ性洗剤は塗装の色褪せや表面のくすみを引き起こす可能性があるため、使用量や濃度には注意しましょう。
洗剤を使った後は、十分に水で洗い流し、残留物が残らないようにするのも重要です。
【関連記事】バイク用洗剤の代用品として台所洗剤は使える?洗車方法も紹介
注意点③用品は多く準備する
洗車用品を多く準備するのは、バイクを綺麗に保つための基本です。
一度使用したスポンジやクロスには、砂や鉄粉など微細な粒子が付着する場合があるでしょう。
粒子が付着したまま再び使用されると、バイクの表面に微細な傷をつける原因となり、結果的に塗装や仕上げを損なうことになります。
したがって、洗車は複数のスポンジやクロスを用意し、用途ごとに使い分けるのがおすすめ。
例えば、ホイール専用、ボディ専用、仕上げ拭き専用といった具合に分けて使用すると効果的でしょう。
また、洗車後は全ての用具をしっかりと洗浄し、次回使用時に清潔な状態で使えるように保管してください。
バイクの洗車を行うおすすめの頻度
バイクの洗車頻度は、水を使う場合と使わない場合で異なります。
それぞれの洗車頻度を確認してみましょう。
おすすめ頻度①水あり洗車の場合
バイクの洗車は多くの場合、3ヵ月に1回程度の頻度が目安とされています。
しかし、これはあくまでも一般的な基準であり、環境や使用状況に応じて調整が必要。
特にオフロードや海沿いの道を走る場合、泥や砂、塩分がバイクに付着しやすくなるため、その都度洗車すべきでしょう。これにより、車体の劣化を防ぎ、美観を保てます。
おすすめ頻度②水なし洗車の場合
水なし洗車は、バイクの軽い汚れやほこりを取り除く場合に適しています。
頻度としては、月に1回程度が目安でしょう。雨天後や短距離走行後に、すぐに汚れを落としたい場合に効果的です。
水なし洗車は水を使わないため、環境にも優しく、手軽にできるのが特徴。
ただし、頑固な汚れや油汚れを落とすのは難しいため、定期的に水あり洗車と組み合わせると良いでしょう。
専用のクリーナーを使用し、柔らかいクロスで優しく拭き取るのがポイントです。
バイクの洗車は専用道具でピカピカに
いかがでしたでしょうか?バイクを水だけで洗車することの可否と、正しい洗車方法についておわかりいただけたかと思います。
適切な洗車方法と頻度を守ることで、愛車の美観を保ち、寿命を延ばせます。
洗車は単なる美観の維持だけでなく、車体を保護し、安全な走行をサポートするために欠かせない作業です。
この記事を参考に、正しい手順でバイクを洗車し、常に美しく保ちましょう。
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