バイクのバッテリーをメンテナンスする重要性と方法を解説
バイクのエンジンや電装品を稼働させるには、定期的にバッテリーのメンテナンスが必要になります。バイクで快適に走行するためにも、自分のバイクのバッテリーの種類と点検などの取扱い方について知っておくと良いでしょう。
本記事では、バイクのバッテリーのメンテナンスについて解説します。
目次
バイクのバッテリーをメンテナンスする重要性
バイクのエンジンをかける際に必要なバッテリーは、バイクの寿命を維持することや正しく機能するため、また、走行中の安全性のために必要です。
いわゆるバイクの蓄電池として最も重要なパーツなので、バッテリーが機能しないとそもそもエンジン始動ができなくなります。
また、バッテリーは、バイクを購入してから走り始めると、使用期間や走行する環境によって徐々に消耗を伴うため、定期的に点検や整備を行うことでバイクを適切に維持管理することができるようになります。
バッテリーをメンテナンスすることで、以下のさまざまな効果を得ることができます。
- バイクの性能を保つことができる
- バイクの寿命を維持できる(2ストロークで5万km、4ストロークで10万km)
- バッテリー上がってエンジントラブルを起こすことがなくなる
- バイクの故障を早く見つけて対処することができる
- 早めに異変に気づくので修理コストも安くなる
バイクのバッテリーの種類
バッテリーには主に以下の3種類があり、メンテナンスの方法も異なります。
- 開放型バッテリー
- 密閉型バッテリー
- リチウムイオンバッテリー
バッテリーのしくみを簡単に言うと、化学反応による電気の放充電を繰り返すことで機能しています。充電時に水が分解されてガスを排出するため、そのための開閉口が必要になり、ガスとして排出された分のバッテリー液が減少します。一方、密閉構造によってガスの循環ができるタイプもあります。
このように、バッテリーのししくみの違いによって、機能性の異なる種類があります。
開放型バッテリー
容器が密閉されていない開放タイプのバッテリーです。
バッテリーのキャップで開閉できるので、急激な電圧の変化に対して内部の発生ガスを排出できます。
電気分解による蒸発で減少したバッテリー液は、定期的な補充が必要となり、補充するバッテリー液は、不純物の含まれていない精製水が適切です。水道水は、塩素やナトリウムなど、バッテリーを劣化させる成分が含まれているため使用できません。
※開放型バッテリーの特徴
- 補充液のメンテナンスが必要になる
- 充電時に水素ガスが発生する
- バッテリーの膨張がない
密閉型バッテリー
開放型とは異なり、ガスの排出やバッテリー液の補充が不要なしくみのバッテリーです。
バッテリーの内部が、ガスの排出をしなくてもよい構造になっているので、バッテリーの上部に開閉口となるキャップが付いていません。
定期的に補充液を注入しなくても良いのでメンテナンスフリーのバッテリーと呼ばれています。
※密閉型バッテリーの特徴
- メンテナンスフリーである
- ガスの発生がなく安全性が高い
- バッテリーが膨張するので急速充電はできない
リチウムイオンバッテリー
鉛バッテリーと比べて電圧が安定し、エネルギー密度が高く急速な充放電ができるバッテリーです。半年〜1年程度は充電なしでセルモータを回すことが可能です。
重い鉛を使用していないため軽量でメンテナンスの手間もかからないメリットがあります。
ちなみにスマホのバッテリーに使われているのと同じリチウムバッテリーです。
※リチウムイオンバッテリーの特徴
- メンテナンスの手間いらない
- 充電しなくても寿命が長い
- バイクが軽量化になる
バイクのバッテリーのメンテナンス方法
では、バッテリーのメンテナンスについて、手順を解説します。
精密機器の取り扱いとなりますので、安全性を確保して対応しましょう。
方法①充電する
バッテリーの種類に応じて充電をします。開放型の場合は、充電中にガスが発生しますので、換気に気を付けて対応しましょう。
バッテリーの種類によって、内部構造が異なりメンテナンスも方法も変わってくるため、種類を確認してから充電を行いましょう。
方法②バッテリー液を補充する
開放型バッテリーの場合は、バッテリー液の補充が必要です。
バッテリー液を入れる開閉口のキャップを開けて、液体をUPPER LEVELまで注入します。
適量を超えると引火、爆発の原因となりますので注意しましょう。
バッテリー液を注入できたら、液体が安定するまで20分程度、キャップを開けたまま放置します。
方法③端子部を点検する
充電器の接続を外す際は、はじめにマイナス端子を外してからプラス端子を外します。
プラス・マイナスが直接触れないように注意してください。
次に、バイクの車体からバッテリーを外して充電器に繋げます。
はじめにプラスのグリップに接続し、次にマイナスのグリップに接続して、正しく接続できているかチェックしてから充電器のスイッチを入れて充電をはじめます。
端子部を間違えるとショートして危険ですので、安全を確認しながら点検を行いましょう。
方法④電圧をチェックする
バッテリーの電圧を確認する際は、サーキットテスターを使用します。テスターの針をバッテリーの端子に当てて電圧をチェックすることができます。
(マイナス:黒)の針をマイナス端子に、(プラス:赤)の針をプラス端子に当てて測定します。測定値が12V以上あれば、特に問題がないと判断できます。
方法⑤本体を交換する
バイクのバッテリーの寿命は、走行距離や使用環境や管理の仕方などによって異なりますが、一般的には2〜3年程度となっています。
もし、バイクの状態で何か問題があった場合は、寿命より早くても交換が必要になることもあります。
バッテリーの状態で、主に以下の症状があった場合は、交換を検討しましょう。
- エンジンがかかりにくくなっている
- 電装品の明るさが弱くなっている
- バッテリーが上がりやすくなっている
- バッテリー液の減りが早い
- バッテリー端子に白い粉が付いている
- アイドリングが不安定になっている
バイクのバッテリーは機種に合わせてメンテナンスをしましょう
バイクのバッテリーは、開放型と密閉型、リチウム型があり、各種メンテナンスの方法が異なりますので、適切な整備の方法で行うようにしましょう。
また、充電器の取り扱いでは端子部を間違えないように安全性にも配慮しましょう。
さらに、バッテリーに異変が生じた場合は、電圧を確認して必要に応じて交換を検討しましょう。
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安全で快適なバイクライフのために、自分でできるメンテナンスは積極的に行い、専門的な整備は信頼できる業者に依頼することで、より充実したライディングを楽しむことができます。