バイク洗車コラム

公開日  更新日

バイク用洗剤の代用品として台所洗剤は使える?洗車方法も紹介

バイクの洗車は専用の洗剤を使うのが理想的ですが、手元にない場合、台所洗剤で代用できるのか気になる方もいるでしょう。

この記事では、バイク洗車に台所洗剤を使う際の注意点や、正しい洗車方法を詳しく紹介します。
必要な道具や洗車手順、洗車の頻度についても解説していますので、バイクを美しく保つための参考にしてください。

バイク洗車の際に台所洗剤で代用しても良いのか

バイクの洗車に台所用洗剤を使用するのは、一見便利に思えるかもしれませんが、おすすめできません。
台所用洗剤は食器の油汚れを効果的に落とすために設計されており、強力な洗浄力が特徴です。

また、台所用洗剤は非常に泡立ちが良く、泡がバイクの表面に残りやすい問題があります。
残留した泡は、時間が経つと乾燥してしまい、洗浄成分がバイクの表面に残ることで、塗装やゴム製パーツにダメージを与えてしまうのです。

さらに、台所用洗剤は強力な成分を含んでいるため、バイクのゴム部品やシール材に対しても過剰な影響を与えるケースが
バイクのタイヤ、ドア周りのモール、窓ガラスのシール材などは、経年劣化が進んでいる場合が多く、台所用洗剤の強力な洗浄成分によって、さらに劣化が促進される危険性も考えられます。

台所洗剤で代用してバイク洗車を行う際の注意点

バイク洗車の際に専用の洗車用洗剤が手元にない場合、やむを得ず台所用洗剤を代用する場合もあります。
ここでは、台所用洗剤を使用する際の注意点について詳しく説明します。

注意点①水に薄めて使用する

台所用洗剤は洗浄力が強すぎるため、直接バイクに使用するのは避けましょう。
まず、バケツに水を張り、適量の台所用洗剤を加えてしっかりと希釈します。

適切な濃度に薄めることで、バイクの塗装やゴム部品に対するダメージを最小限に抑えられるでしょう。
汚れがひどい場合でも洗剤を濃くするのは避け、しっかり水に薄めてから使用してください。

注意点②早めに洗い流す

台所用洗剤を使用した後は、速やかに洗浄成分を洗い流します。
台所用洗剤は強力な界面活性剤が含まれており、バイクの表面に残ると塗装やゴムパーツに悪影響を及ぼす可能性があります。

洗車が終わったら、すぐに大量の水でバイク全体をしっかりとすすぎ、洗剤の残留を防ぎましょう
特に細部や隙間に洗剤が残りやすい部分は、丁寧に水を流しケアしてください。

洗剤以外でバイクの洗車に必要な道具

バイクの洗車は、洗剤の他にいくつかの道具が必要です。
これらの道具を揃えておくことで、効率的かつ丁寧にバイクを洗浄でき、美しい状態を長く保てるでしょう。

【道具】

  • スポンジ
  • バケツ
  • ブラシ
  • マイクロファイバークロス
  • パーツクリーナー

ここでは、バイク洗車に欠かせない道具について詳しく説明します。

道具①スポンジ

バイクを洗うときは、専用のスポンジを用意しましょう。
車体全体を洗うための柔らかいスポンジと、足回りの汚れを落とすためのスポンジを分けて使用すると良いでしょう。

車体用のスポンジは、塗装面に傷を付けないよう設計された柔らかい素材のものを選びます。
一方、足回り用のスポンジは、泥や砂が多く付着するため、多少しっかりした素材のものが適しているでしょう。

同じスポンジを使い続けると、付着した砂や塵でバイクに傷が付く可能性があるため、用途別に使い分けるのがおすすめです。

道具②バケツ

洗車用のバケツは、洗剤を希釈するための必須のアイテムです。
洗剤を直接バイクにかけるのではなく、バケツに入れて水で希釈することで洗浄液を作ります

バケツに勢いよく水を注ぐと、洗剤が泡立ちやすくなり、効率よく洗車を進められるでしょう。
複数のバケツを用意しておくと、清水と洗剤入りの水を分けて使えるため、すすぎの際にも便利です。

道具③ブラシ

バイクのエンジンやホイールなど、スポンジでは届きにくい細かな部分を洗うには、ブラシが役立ちます。
大小さまざまなブラシを揃えておくと、部位ごとに適したブラシを使い分け、細部まで綺麗にできるでしょう。

エンブレムや細かな隙間には、柔らかめの歯ブラシが効果的。
ブラシを使うことで、手が届かない部分の汚れも確実に落として、全体的な洗車の仕上がりが向上します。

道具④マイクロファイバークロス

マイクロファイバークロスは、バイクの洗車や拭き取り作業に非常に適しています。繊維が非常に細かく柔らかいため、バイクの表面を傷付けることなく、汚れや水滴をしっかりと吸収してくれます。

洗車後の拭き取りには欠かせないアイテムであり、乾いた状態でも使用可能。

マイクロファイバークロスを数枚用意しておくと、ボディ全体の拭き取りから細部の仕上げまで、用途に応じて使い分けられるでしょう。

また、クロスは洗濯して再利用できるため、経済的にも優れています。

道具⑤パーツクリーナー

洗剤で落としきれない頑固な汚れには、パーツクリーナーが効果的です。
特に、ホイールやエンジン周り、金属メッキ部分などには、泥や油汚れが固着していることが多いため、念入りな洗浄が必要です。

パーツクリーナーは、強力な洗浄成分が含まれており、これらの頑固な汚れを迅速に分解して除去できるのです。
使用する際は直接スプレーして汚れを浮かせ、その後マイクロファイバークロスやブラシで拭き取ります。

クリーナーの強力な成分が、バイクの塗装やゴム部品に影響を与えないよう、使用後はしっかりと水で洗い流しましょう。

バイクの洗車の手順

バイクの洗車は、手順を守って丁寧に作業することで美しい状態を保つと同時に、長持ちさせられます。

【洗浄手順】

  1. 浸水を防ぐために養生する
  2. 水をかける
  3. 洗う
  4. すすぐ
  5. 拭き上げる・乾燥させる
  6. ワックスを塗る

ここでは、バイク洗車の基本的な手順について詳しく説明します。

手順①浸水を防ぐために養生する

まず、バイクのエンジンを切り、洗車の準備を整えます。
鍵穴やマフラー排気口、電装系の部分など、水が入ると故障の原因になる部分に耐水テープを貼って浸水を防ぎます

特にマフラーは走行直後、高温になっているため、十分に冷えてからテープを貼るようにしましょう。
この作業を徹底することで、洗車中に水が入り込むリスクを軽減し、バイクを安全に洗浄できます。

手順②水をかける

防水処理が終わったら、バイク全体に水をかけて塵や砂を洗い流します。
バイクは上から下へと水をかけることで、塵や砂を効率よく落とせます

汚れが付着したままスポンジで洗うと、ボディに傷が付く可能性があるため、全体にたっぷりと水をかけて大まかな汚れを落としましょう。

また、車体やエンジンが熱をもっている場合、冷水をかけることで冷却効果も得られます。

ただし、バイクは横や下からの水には弱いため、上から下へと一定の方向で水をかけるようにしましょう。

手順③洗う

次に、バケツに水と洗剤を入れて希釈し、スポンジやウエスを浸して泡立てます。
この泡を使ってバイクのボディを洗います。

洗う際は、バイクの表面を傷つけないように優しく拭き、泡で汚れを浮かせるイメージで洗うのがポイント

洗車も上から下へ、スポンジは車体用と足回り用に分けて使用すると良いでしょう。

手順④すすぐ

洗剤で洗い終わったら、再び車体全体にたっぷり水をかけて、洗剤をしっかりと洗い流します。
洗剤が残るとシミの原因になるため、丁寧に流しましょう。

すすぐ際も上から下へと水をかけ、上部の汚れが再度下部に付着するのを防ぎ、二度手間を省きましょう

手順⑤拭き上げる・乾燥させる

洗い流しが終わったら、きれいなウエス(布)を使って水気をしっかりと拭き上げます。
水滴が残っていると汚れや錆の原因になるため、細部まで丁寧に拭き取りましょう

汚れたウエスを使うと、逆に汚れを広げてしまうので、必ず清潔なウエスを使用してください。

手順⑥ワックスを塗る

最後に、仕上げとして塗装パーツに艶出しワックスを塗ります。
ワックスを塗ることで塗装を保護し、撥水効果や汚れ防止効果を高められます

ワックスを均一に塗り込んで、輝きを取り戻しましょう。
また、チェーン洗浄した後は、チェーンオイルを注油して錆や摩耗を防ぎます。

【関連記事】バイクの洗車・ワックスがけを行う手順とこれらを行う理想的な頻度

バイクを洗車する頻度

バイクの水洗い洗車は、通常1.5~2ヶ月に一度が理想的です。
日常的に舗装道路を走行している場合、この頻度が適しているでしょう。

ただし、オフロードや泥道を走行した後は、車体に付着する汚れが多くなるため、走行後すぐに洗車するのをおすすめします。

このような状況では、頻繁な洗車がバイクのコンディションを保つために重要です。

一方、水を使用しない洗車方法を選ぶ場合でも、少なくとも月に一度は洗車しましょう。
水なし洗車は、迅速かつ手軽であるため、日常的なメンテナンスとして適しています。

定期的な洗浄を怠ると汚れが蓄積し、バイクの美観や機能に悪影響を与えるため注意してください。

【関連記事】バイクの正しい洗車方法|必要な道具と洗車時に注意したいポイント

バイクの洗車は適切な道具で実施しよう

いかがでしたでしょうか?バイク用洗剤が手元にない場合、台所洗剤を代用できるかについておわかりいただけたかと思います。

台所洗剤を使用する際は、薄めて使うことや早めに洗い流すのがポイント。
また、適切な洗車道具と手順を守ることで、バイクを美しく保てます。
 
「東京都大田区のバイク洗車ならBB商会バイク洗車センター」では、バイクの洗車からコーティングまで一貫して対応可能です。
「愛車を丁寧に洗車したい」「コーティングで美観を維持したい」といった方は、ぜひお気軽にご相談ください。

電話またはメールフォームより、お問い合わせを受け付けております。