バイク洗車コラム

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バイクコーティングのやり方は?必要な道具と施工手順を解説

バイクコーティングは、バイクの美観を保ち、塗装を保護するための重要なプロセスです。
この記事では、バイクコーティングとは何か、メリットやDIYでする方法を解説します。

また、コーティングに必要な道具、施工手順、種類についても紹介。
おすすめの施工タイミングや、コーティングを長く維持する方法についても触れています。

バイクの輝きを長持ちさせるために、ぜひ参考にしてください。

バイクコーティングとは

バイクコーティングは、バイクの外観を保護し、美しい状態を長期間維持するために特別な保護膜を塗布するプロセスです。
コーティング剤は、バイクの塗装面に透明な層を形成し、雨や紫外線、大気中の汚染物質などからのダメージを防いでくれるのです。

保護膜は、酸性雨による腐食や紫外線による色褪せを防ぎ、大気中の微粒子や汚れからもバイクを守ってくれます。
特に、雨上がりにバイクを走らせた場合、路面からの泥はねや水滴が付着しやすく、長期間にわたり放置されると塗装が劣化する原因に。

コーティングはこれらの問題を未然に防ぎ、バイクの塗装面を常に新車のような輝きを保つために必要なのです。

バイクコーティングを施工するメリット

バイクコーティングを施工するメリットは、主に以下3つが挙げられます。

【コーテイングメリット】

  • 洗車時間の短縮
  • 美しい光沢の維持
  • 塗装の保護

順番に見ていきましょう。

メリット①洗車時間の短縮

バイクにコーティングを施すことで、洗車にかかる時間を大幅に短縮できます。
バイクは屋外に置かれる場合が多く、雨や風、道路からの飛沫などで汚れが付きやすいもの。

コーティングを施すことで、バイクの表面に汚れが付きにくくなり、付着した汚れも簡単に落とせます
これにより、洗車の頻度を減らせるだけでなく、洗車自体も短時間で済ませられるのです。

コーティングを施すことで、日常的なメンテナンスの手間を軽減し、より効率的にバイクを美しい状態に保てるでしょう。

メリット②美しい光沢の維持

バイクコーティングは、ボディの光沢を長期間にわたり維持する効果があります。
新車購入時の輝きを保ち続けたいライダーにとって、コーティングは非常に有効的だと言えるでしょう。

バイクは使用するうちに、汚れや紫外線によって表面がくすんでしまいます。
しかし、コーティングを施せばボディに透明な保護層が形成され、光沢を保てるでしょう。

保護層は、汚れや水滴が付着しにくくするだけでなく、バイクの表面を滑らかに保ち、美しい輝きを持続させます。

定期的なコーティングとメンテナンスによって、新車同様の美しさを長期間キープできるのです。

メリット③塗装の保護

バイクの塗装を保護するためにも、コーティングは重要な作業です。
バイクは常に外部環境にさらされており、砂や雨、紫外線などが塗装にダメージを与える要因となります。

コーティングを施すことで、バイクの塗装面に保護膜が形成され、外的要因から塗装を守ってくれるのです。
特に、紫外線による色あせや酸性雨による腐食を防ぐ効果が高く、バイクの塗装を長期間美しい状態に保てるでしょう。

さらに、定期的なコーティングによって保護膜を厚くでき、塗装の保護効果をさらに高められます

バイクの美観と価値を長く維持するには、コーティングは欠かせないメンテナンス手段となるでしょう。

【関連記事】バイクをきれいに保つワックスとコーティングの違いを解説

バイクコーティングのやり方

バイクコーティングのやり方は、主に以下の3種類です。

【やり方】

  • DIY
  • ディーラー
  • コーティング専門業者

それぞれの特徴や、メリットとデメリットについて見ていきましょう。

やり方①DIY

自分でバイクコーティングする場合、費用を抑えられるのが大きなメリットです。
コーティング剤はホームセンターやネットで手軽に購入でき、選択肢も豊富。
手軽に使えるスプレータイプのコーティング剤は数千円で手に入るため、予算に応じて選べるでしょう。

DIYコーティングの醍醐味は、自分の手でバイクを磨き上げる楽しさと、愛着の深まりです。
ただし、施工にはある程度の技術と知識が必要で、誤った方法ですると塗装を傷つけるリスクも。

コーティング剤の選び方や適切な手順をしっかりと学び、安全に作業を進めてください。

やり方②ディーラー

ディーラーでのコーティングは、バイクメーカーの信頼性と保証があるため安心です。
整備士による専門的な施工がメリットで、バイクの状態に合わせた最適なコーティングを施してくれるでしょう。

費用は一般的に数万円程度と高めですが、アフターサービスが充実しているため、施工後のメンテナンスも安心して任せられま
また、ディーラーでコーティングを依頼すると、バイクの購入時や点検時にまとめて施工してもらえるため、手間が省ける点も魅力。

しかし、コーティング専門業者に比べると、仕上がりにばらつきが出る可能性があるため、ディーラーの口コミや実績は事前に確認しておきましょう。

やり方③コーティング専門業者

コーティング専門業者に依頼すると、最も高品質な施工が期待できます。
専門業者は高度な技術と専用機器をもち、ボディ全体だけでなく、細部にわたる徹底したコーティングを提供

例えば、ピュアガラスコーティングやガラス系フッ素コーティングなど、さまざまな種類のコーティングがあり、バイクの状態や用途に応じて最適な方法を選べます。

費用はディーラーよりも高くなる場合が多いですが、その分、仕上がりの美しさや耐久性は抜群。
施工前に見積もりを取得し、納得した上で依頼するのが重要でしょう。

また、専門業者はアフターフォローも充実しているため、長期的にバイクを美しく保てます。

バイクコーティングをDYIで行う際に必要な道具と手順

バイクコーティングをDIYでする方法について解説します。必要道具から施工手順について、順番に見ていきましょう。

必要な道具

バイクのコーティングを自分でするには、まず、基本的な洗車用具を用意しましょう。

【洗車用具】

  • カーシャンプー
  • 洗車スポンジ
  • マイクロファイバークロス

上記はバイクの表面を綺麗にするための道具です。次に、下地処理用の道具として、以下4つを準備しましょう。

【下地処理用道具】

  • 鉄粉除去剤
  • 細部洗浄用のブラシ
  • 油膜除去剤
  • コンパウンド(研磨剤)

これらの道具を使うことで、コーティングがしっかりと定着し、長持ちするように準備が整います。

さらに、コーティング剤と、均一に塗布するための専用スポンジも必要。
最近では、手軽に使えるスプレータイプのコーティング剤も販売されているため、初心者でも簡単に施工できるアイテムを選ぶとよいでしょう。

最後に、コーティング後の拭き取り用のマイクロファイバークロスも用意しておくと、仕上がりが美しくなります。

施工手順

DIYでバイクコーティングする際の手順は、大きく4つに分けられます。

【手順】

  1. 洗車
  2. 下地処理
  3. コーティング作業
  4. 乾燥

順番に解説していきます。

①洗車

まずは洗車からです。
バイク全体をカーシャンプーで洗い、泥や汚れを落とします。
特に、隙間やエンブレム周りの細かな部分は、ブラシを使って丁寧に洗浄しましょう。

②下地処理

次に、下地処理を実施してください。
鉄粉除去剤を使い塗装面に付着した鉄粉を取り除き、油膜除去剤で表面の油汚れを徹底的に除去します。
これにより、塗装面が滑らかになり、コーティング剤が均一に密着すでしょう。

③コーティング作業

次に、実際のコーティング作業に移ります。
コーティング剤を専用スポンジに取り、塗装面に均一に塗り込んでいきます。
この際、一度に広い範囲を塗るのではなく、20cm四方の小さなエリアを少しずつ丁寧に塗っていくのがポイント

塗布が終わったら、マイクロファイバークロスで余分なコーティング剤を拭き取り、均一な仕上がりに近づけましょう。

④乾燥

コーティングが乾燥するまでの間、バイクを水や汚れから保護するために注意が必要です。
理想的には24時間以上、雨や埃を避けられる場所で保管し、コーティング被膜が完全に硬化するまで待ちます。
この手順を守ることで、自分でもプロ並みの美しいコーティングを施すことができます。

バイクコーティングの種類

バイクコーティングは、いくつか種類があります。

【コーティング種類】

  • ガラスコーティング
  • ガラス系コーティング
  • ポリマー系コーティング
  • セラッミックコーティング

一つずつ見ていきましょう。

種類①ガラスコーティング

ガラスコーティングは、バイクの塗装面に非常に硬くて耐久性のある被膜を形成する技術です。
特殊な無機ガラス成分を用いることで、塗膜が強固になり、長期間にわたって効果が持続します。

プロに依頼すると、数年間美しい状態を維持できるでしょう。
施工後のバイクは、洗車や日常の手入れが容易になり、小キズや汚れが付きにくくなるため、常に新車のような光沢を保てます

ただし、ガラスコーティングを自分で施工するのは難易度が高く、専門知識と技術が必要。
プロに依頼すると施工時間が長くなり、バイクを一日程度預ける必要があるケースもありますが、その分、確実な仕上がりと長期間の効果が期待できます。

種類②ガラス系コーティング

ガラス系コーティングは、ポリマーを基材とし、そこにガラス成分を混ぜたコーティング剤を使用します。
このタイプのコーティングは、ガラスコーティングと比較してセルフ施工がしやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴。

ガラス成分が含まれているため、ポリマーコーティングよりも高い耐久性を持ち、バイクの表面をしっかりと保護します。
また、ガラス系コーティングは比較的安価で手軽に施工できるため、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

しかし、純粋なガラスコーティングと比べると、耐久性や保護効果はやや劣るため、定期的なメンテナンスが必要。
ガラス系コーティングは、自分でバイクの手入れを楽しみたいライダーにとって理想的な選択肢です。

種類③ポリマー系コーティング

ポリマー系コーティングは、フッ素やシリコンなどの樹脂成分を含んだコーティングで、比較的安価で施工できる点が魅力でしょう。
このタイプのコーティングは、従来のワックスに比べ持続性が高く、約3ヶ月から5ヶ月間効果が続きます。
そのため、定期的にメンテナンスするのを前提に、費用を抑えつつバイクを保護したい方に適しているでしょう。
ポリマーコーティングは、バイクの表面に滑らかな膜を形成し、雨や汚れを弾く効果が。
また、施工が比較的簡単で、プロに依頼することで均一で美しい仕上がりになるでしょう。

ただし、ガラスコーティングに比べると耐久性が劣り、効果を持続させるためには定期的な再施工が必要です。
また、コンパウンド入りのシャンプーを使用するとコーティングが剥がれてしまうため、洗車には注意が必要でしょう。

種類④セラミックコーティング

セラミックコーティングは、近年注目を集めている高性能なコーティング方法です。このコーティング方法は、金属や炭素、窒素などの化合物を含み、非常に硬く耐久性の高い膜を形成します。

その結果、バイクの塗装面を傷や熱、薬品から効果的に保護。
冬季に使用される塩化カルシウムなどにも強い耐性を持ち、過酷な環境下でも優れた保護性能を発揮します。

セラミックコーティングは、複数回の重ね塗りによって膜を厚くできるため、持続力が非常に高くなります。
さらに、一部のセラミックコーティングは自己修復機能を備えており、小さな傷が自然に修復されるという優れた特性もあるのです。

ただし、施工には高度な技術が必要であり、費用も高額になる傾向
そのため、高い保護効果と長期間の効果を求める方にとっては最適な選択ですが、初期費用を抑えたい方には慎重な検討が必要です。

バイクコーティングを施工するおすすめのタイミング

バイクのコーティングは、購入時に施工するのが最も効果的でしょう。
新車の段階でコーティングを施すと、塗装面が劣化する前に保護でき、バイクの美観と耐久性を長期間維持できます。

新車だけでなく、中古車を購入した場合も、早期にコーティングを施しましょう。
これにより、既に存在する小さな傷や汚れからバイクを保護し、さらなる劣化を防げます。

もし新車購入時にコーティングを逃してしまった場合でも、できるだけ早く施工することで、大気中の汚れや紫外線からのダメージを軽減できます。
また、板金塗装したあとは、塗装が完全に硬化する約1ヶ月後にコーティングを施すのがおすすめ。

施工する季節も重要です。

理想的なのは、気温が15℃以上で湿度が70%以下となる春や秋です。
この時期は液剤の揮発が適度に進み、コーティング被膜がしっかりと形成されます。高温多湿の夏や気温の低い冬は避けたほうが無難ですが、必要な場合は屋内で温度湿度管理ができる業者に依頼してください。

バイクのコーティングを長く維持する方法

バイクのコーティングを長期間維持するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ガラスコーティングを施した場合でも、定期的に洗車し、付着した汚れを取り除くのが重要でしょう。
油汚れや虫の残骸などは、コーティング被膜に悪影響を及ぼすため、こまめに洗車して清潔な状態を保ちましょう

コーティングのメンテナンスは、駐車環境に応じて頻度を決めるとよいでしょう。
屋外での青空駐車の場合は1〜2ヶ月に1回、屋内駐車の場合は3〜6ヶ月に1回のメンテナンスが理想です。

【関連記事】バイクはコーティングが必要?押さえておきたいメリットと費用の目安

バイクコーティングは準備と正しい手順を理解しよう

いかがでしたでしょうか?バイクコーティングの重要性と、そのやり方についておわかりいただけたかと思います。

適切なコーティングを実施すれば、バイクの美観を保ち、塗装を長期間にわたって保護できます。
コーティングの種類や方法、メンテナンスのポイントを参考にして、愛車の輝きを維持してください。
 
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