バイク洗車コラム

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バイクのエンジン回りのメンテナンス方法を解説!

バイクのエンジンは「心臓」とも呼ばれる重要な部分です。定期的なメンテナンスを怠ると、故障や事故の原因となる可能性があります。

本記事では、バイクのエンジン回りで行うべき基本的なメンテナンス方法について、初心者にもわかりやすく解説します。正しい知識を身につけて、愛車を長く安全に乗り続けましょう。

エンジン回りのメンテナンス

エンジン回りのメンテナンスは、バイクの性能を維持するために最も重要な作業です。定期的なチェックと適切な交換により、エンジンの寿命を延ばし、快適な走行を実現できます。特に注意が必要な4つのポイントについて、具体的な点検方法と交換時期を説明します。

エンジンオイル

エンジンオイルは3,000〜5,000kmごと、または半年に1回の交換が推奨されます。新車の場合は、慣らし運転期間後の1,000km走行時点での交換が必要です。
オイルの色が黒ずんできたり、量が減少している場合は要注意。オイル量はエンジン冷間時にレベルゲージで確認し、適正範囲内にあるか点検します。

エアクリーナー

エアクリーナーは走行距離や使用環境によって汚れの程度が異なりますが、10,000km程度での交換が目安となります。
埃っぽい場所での走行が多い場合は、より頻繁な点検と清掃が必要です。フィルターが目詰まりすると、エンジン性能の低下や燃費悪化を引き起こします。

スパークプラグ

スパークプラグは3,000〜5,000kmごとの交換が推奨されます。電極部分の状態を目視で確認し、劣化や損傷が見られる場合は早めの交換が必要です。
プラグの状態は燃焼状態を反映するため、エンジンの健康診断としても重要な指標となります。

冷却水

冷却水は2〜3年ごとの交換が目安です。リザーバータンクの上限と下限の間に液面があるか定期的に確認します。
冷却水が不足するとオーバーヒートの原因となるため、減少が見られたら早めに補充します。また、液体の色が濁っている場合も交換が必要です。

エンジンオイルの交換が必要な理由

エンジンオイルは単なる潤滑油ではありません。エンジン内部で5つの重要な役割を担い、その性能を最大限に引き出す重要な要素となっています。

これらの機能が適切に働くよう、定期的な交換が欠かせません。エンジンオイルが果たす5つの重要な役割について、詳しく解説します。

理由①潤滑作用

エンジンオイルの最も基本的な役割は、エンジン内部の金属部品同士の摩擦を軽減することです。ピストンやクランクシャフトなどの可動部分に油膜を形成し、金属同士が直接接触することを防ぎます。
この潤滑作用により、部品の摩耗を防ぎ、エンジンをスムーズに動作させることができます。

理由②洗浄作用

エンジン内部で発生する金属粉やカーボン、その他の不純物を吸着し、エンジン内部を清浄に保ちます。これらの不純物は、オイルフィルターで濾過されます。
長期間使用すると、オイルに含まれる洗浄剤の効果が低下し、エンジン内部に汚れが堆積しやすくなります。

理由③密封作用

ピストンとシリンダーの間に油膜を形成し、燃焼室の気密性を保ちます。適切な気密性を確保することで、エンジンの圧縮効率が向上し、出力が安定します。
劣化したオイルでは適切な油膜が形成されず、圧縮効率の低下を招く可能性があります。

理由④冷却作用

エンジン内部で発生する熱を吸収し、循環することで温度上昇を抑制します。水冷エンジンの冷却水と共に、エンジンの温度管理において重要な役割を果たします。
エンジンオイルの劣化が進むと、熱を適切に吸収・放出できなくなり、オーバーヒートのリスクが高まります。

理由⑤防錆作用

エンジン内部の金属部品を空気や水分から保護し、錆びの発生を防ぎます。特に、長期間使用しない場合でも、オイルの被膜が部品を保護します。
劣化したオイルは防錆効果が低下し、エンジン内部の腐食を招く原因となる可能性があります。

エンジンオイルの交換手順

エンジンオイルの交換は、バイクの基本的なメンテナンス作業の一つです。適切な手順で行うことで、安全かつ確実にオイル交換を完了できます。必要な工具を準備し、以下の手順に従って作業を進めましょう。

①バイクを安全な場所に移動させる

平らで安定した場所にバイクを移動させ、メインスタンドを立てます。地面が不安定な場合は作業中にバイクが転倒する危険があるため、必ずコンクリートなどの固い地面で作業を行います。
作業スペースを十分に確保し、オイル受けの容器も用意しておきます。

②エンジンをやや暖気する

エンジンを1〜2分程度暖機します。オイルが温まることで流動性が増し、古いオイルを抜き取りやすくなります
ただし、エンジンを熱くしすぎると火傷の危険があるため、短時間の暖機にとどめます。

③古くなったオイルを抜く

エンジン下部にあるドレンボルトを緩め、古いオイルを受け皿に抜き取ります。この時、ドレンワッシャーの状態も確認します。
オイルが完全に抜けるまで十分な時間をとり、最後の一滴まで確実に排出します。

④オイルフィルターを交換する

オイルフィルターを取り外し、新品と交換します。フィルターのOリングも必ず新品に交換し、取り付け前にオイルを薄く塗布します。
フィルターの締め付けは、工具で適度な力で行い、締めすぎに注意します。

⑤ドレンボルトを締める

新しいドレンワッシャーに交換し、ドレンボルトを適切なトルクで締め付けます。締め付けが緩すぎるとオイル漏れの原因となります。
ボルトのネジ山を傷つけないよう、慎重に作業を進めます。

⑥新しいオイルを入れる

推奨されたグレードの新しいオイルを、規定量注入します。オイルレベルゲージで量を確認しながら、慎重に作業を進めます。
注入後はエンジンを始動し、オイル漏れがないことを確認し、オイルレベルを再度チェックします。

エンジンオイルは交換しないとどうなる?

エンジンオイルの交換を怠ると、バイクに深刻なダメージを与える可能性があります。オイルの劣化は目に見えにくい変化ですが、エンジンの性能や寿命に大きく影響します。以下に、オイル交換を適切に行わなかった場合に起こりうる具体的な問題点を説明します。
まず、エンジン内部の摩擦が増大し、金属部品の摩耗が急速に進行します。これにより、異音や振動が発生し、最悪の場合エンジンの焼き付きを引き起こす可能性があります。
次に、オイルの洗浄機能が低下することで、エンジン内部に汚れが蓄積します。これにより燃費が悪化し、出力も低下します。特に長期間放置すると、内部の汚れが固着してエンジンの修理が必要になることもあります。
また、劣化したオイルは熱を適切に放出できないため、エンジンのオーバーヒートを引き起こす原因となります。さらに、防錆効果も低下するため、エンジン内部の腐食が進行しやすくなります。
定期的なオイル交換は、こうしたトラブルを未然に防ぐための重要な予防整備です。交換時期を守ることで、エンジンを良好な状態に保ち、バイクの寿命を延ばすことができます。

定期的なメンテナンスで愛車を長持ちさせよう

バイクのエンジン回りのメンテナンスは、愛車を長く安全に乗り続けるための基本です。特にエンジンオイルの定期交換は最も重要で、3,000〜5,000kmまたは半年ごとの交換を心がけましょう。
エンジンまわりのメンテナンスに不安がある方は、プロのサービスを利用するのも一つの選択肢です。例えば、「東京都大田区のバイク洗車ならBB商会バイク洗車センター」では、徹底洗車に加えてエンジン周りの細部まで丁寧な清掃を行っています。定期的なメンテナンスと合わせて、プロによる徹底洗車サービスを利用することで、エンジンの状態をより良好に保つことができます。
日々のメンテナンスを習慣化し、必要に応じてプロのサービスも活用しながら、安全で快適なバイクライフを楽しみましょう。

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